設立趣旨書

 

1 趣 旨  

 私を例にしてあげますと、美術大学で洋画を専攻し、地元の映画制作に参加し、卒業後、それを話題にした場合、一般的な回答は「わからない」、また、個人活動のジャズ・ヴォーカルの場合でも、「ジャズはわからない、けれど(私の)歌だから聴きに行く」と言われます。そして、伝統工芸品の話をすると「知らない」と返ってきます。

 「わからない」「知らない」は実際そうなのだと思いますが、生活に関係ないもの、知らなくても困らないもの、芸術活動に身を置くのは、特別な人、又は変人と解釈されているのが現代です。

 ヨーロッパでは、広場にミケランジェロの彫像があったり、教会にマティスのステンドグラス作品があったり、フランスのルーブル美術館では美術館の中で模写を行えたりします。

 近代の日本社会は高度経済成長による、「働く」ことが中心でした。「働き」終えたシニアは、増える一方です。若者などが、人の立場に立てないのは想像力の欠如の結果で、大人になるとは何かも考えない時代です。言い換えれば、心にゆとりをもたらす想像力は、芸術の源であり、伝統工芸品は、手に職を付けることです。ずっと、それらに見向きすることなく進んできた結果なのです。

 さらに、その後、芸術は一部の人のものとなり、伝統工芸品は、後継者のなり手がなく、その工法などの伝承もたいへん危うい状態になっています。

 

 私には子どもが4人おります。その同級生の中に母子家庭の子がいて、夜に母親がおらず、そのお母さんが帰って来るのを待って、夕食を一緒にしたことも多々あります。地域の子育て中のお母さん達の相談相手になることはよくあることです。今や母子家庭や一般の家庭でさえも、芸術にかけるお金は出て来ないでしょう。そして、親世代も知らないので、選びようがありません。

 この法人の活動内容は、私の積んできた、絵画、日本舞踊、ジャズ、映画、そしてその人脈と4人の子育ての経験を踏まえ考えた結果です。

 これらの問題を解決するために、幼児から大学生を対象に、芸術・伝統工芸の体感・体験による情操教育と後継者の発掘、シニアのスキルを活かした事業、また、その事業のため、生活における情報を得る、パソコンを触りたいシニアの方向けの教室も開きます。

 生活における悩み、特に、虐待をやめられない親や不登校の学生とどう向き合うか、相談も無料で行います。

 

 音楽や美術、その他専門分野の人に講師をお願いするにはジャンルが多岐に渡るため、個人では依頼するには限界があり、地域の活動として学校や行政との連携を深めることは必須です。また、社会的信頼度を得られ、さらに、同じような活動目的の団体との連携を取り、幅広い分野の人と連帯していくため、法人化が必要です。役員の変更後も、目的に沿った活動が得られるのも大きな利点です。

 

 そして、教育の底上げをし、若いうちに得た特技により、将来的に若年層による犯罪を減らし、年齢を重ねたあとでも、豊かな人生を送ることが出来ると推測します。

 

2 申請に至るまでの経過  

  平成 6年6月 8ミリ映画制作(個人)

  平成15年6月 宝塚市の小学校で日本舞踊を踊る。(ボランティア・新翠流)

  平成24年5月 小林・逆瀬川のバル ジャズ・ヴォーカルで出演(ボランティア)

  平成25年2月 会員間での法人化の意思確認

  平成25年4月 設立総会開催

 

平成25年4月5日       NPO法人 創泉舎

                                            設立代表者 住所又は居所

                兵庫県宝塚市中野町17番6号 中野町ハイツ201

                      氏名  坂本新子  

 

 

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